2024-07-13 著者:小山一夫
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真我を理解するには(もちろん体験的にわからなければ本当にわかったとは言えませんが)、同質であるといわれるブラフマン(神我)についても詳しく学ぶ必要があります。「体操レベルのヨガでいい」というのなら特に考えなくとも構いませんが、それではヨガ本来の素晴らしさを味わうことはできません。そこで今回は、神我について考えたいと思います。
ウパニシャッドでは、この個人の真我(霊魂)を、宇宙の最高原理である神我に合一させること、つまりサマディを目標としています。これはヨーガに限らず、原始仏教でも同様です。その手段として、真我を肉体から分離させサマディに入ることを説いています。
これは道家でも、古神道でもほとんど同じ原理です。サマディとはまさに真我と神我の合一を意味しますが、問題は具体的にどこにアクセスするかです。つまり「神我とは何か?」が最大のポイントなのです。
神我は、宇宙の最高原理とされていますが、アタルヴァ・ヴェーダでは、カーラ(時間)、プラーナ(エネルギー)、スカンバ(支柱)の3種類が例示されています。これらは「神」としての位置付けと言ってもよいのに、信仰の対象にはなっていません。中国でも「太極」や「道(タオ)」は同じ扱いです。
日本でも神道の最高神である天御中主神を祀っている由緒ある神社は一つもありません。つまり、信仰の対象になっていない「神」にアクセスするわけです。
これらは「造化の神」(根源的なエネルギー、自然法則の働き)という性格なので、信仰の対象である「造物主の神」とは本質的に異なります。