一般財団法人 野萩青少年育成財団
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瞑想って難しい?-56

2024-07-21 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

 

 ところで、主人公の到った瞑想の境地ですが、こちらはかなり評価できます。もちろん個別には首を傾げる処も多々ありますが、そこに至る過程では、珠玉の言葉がたくさん綴られていて、あたかも瞑想の教科書のような内容になっています。本書とクリシュナムルティを併せて読みますと、より味わいが深くなると思います。

 

 ヘッセの秀作「知と愛」もそうですが、他人の価値観に囚われずに、自分の鼻で呼吸し、自分の足で歩かなければ、解脱など夢のまた夢ということなのでしょう。


 本書で極めつけの瞑想の極意といえば、「彼は川からたえず学んだ。何よりも川から傾聴することを学んだ。静かな心で、開かれた待つ魂で、執着を持たず、願いを持たず、判断を持たず、意見を持たず聞き入ることを学んだ。」というところです。

 

 これはそのままウパニシャッド瞑想の心得とも言えます。わずか150頁ほどの短編ですが、この美しい旋律のような文章を、ひとこと一言噛みしめて味わうならば、必ずや瞑想の助けとなることでしょう。 
 


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