一般財団法人 野萩青少年育成財団
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禅の十牛図 考-9

2024-10-21 著者:小山一夫

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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第1章 坐禅とヨーガの奥義~ヨーガスートラと身心脱落

道元について
道元の正法眼蔵は、実に多くのヒントを与えてくれる名著だ。この書は道元が32歳から22年間の歳月をかけて書き続けたものだが、残念ながら未完で終わっている。

 

彼は23歳の時に宗(中国)に渡り、天童山景徳寺(現在の浙江省)の如浄禅師に師事。5年後、印可を受けて帰国。その後、師の教えを元に彼独自の思想を発展させた。正法眼蔵の主張は実に明快だ。もし禅を学ぶのであれば、宗派に関わらず一読の価値はあるだろう。


さて、道元といえば、祗管(只管)打座、身心脱落、修証一等などの言葉がすぐに思い浮かぶ。彼の思想については、正法眼蔵はじめ、普勧坐禅儀、宝慶記、永平広録、典座教訓などの一連の著作と、永平寺2世である孤雲懐奘(1198-1280)の執筆した正法眼蔵随聞記を読めば、その概観を知ることができる。また巷間には数多くの解説本が出ているから、参考文献にも事欠かないはずだ。だが、私はこれまで34年間にわたり様々な解説本を読んできたが、納得できるものに巡り会うことができなかった。確かに字義の説明も親切で、難解な原文をかなり易しく噛み砕いているのだが、どうしても疑念と物足りなさを感じてしまう。

 

その理由は何なのか?

なぜ素直に腑に落ちないのか?

それを考えるのが私の最初の課題だった。


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