2024-11-12 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第2章 牧牛図の秘密~禅の十牛図とウパニシャッド
世界各地の牧牛(象・馬)図
禅の十牛図といえば、日本では昔からよく知られている廓庵版を指すが、眼を世界に向けると十牛図(牧牛図)はひとつではない。むしろ日本で広く読まれている廓庵版は、古来、中国や朝鮮半島ではほとんど見向きもされていない。
かつて多くの僧が中国に渡ったが、何故彼らは、中国でマイナーな扱いしか受けなかった廓庵版を持ち帰ったのだろうか?当初それが不思議でならなかった。中国と朝鮮半島で広く使われている普明禅師の十牛図は、廓庵版とは全く違う。本章では、世界各地の牧牛図を紹介すると共に、廓庵版の特殊性について考察したい。
1.十二牛図 清居禅師版・・廓庵は清居の孫弟子。12章。頌の一部のみ従容録に伝わる。
2.十牛図 普明禅師版・・中国、朝鮮半島他で最もポピュラー。廓庵版以前の可能性あり。
3.十牛図 廓庵禅師版・・日本及び、日本発で欧米へ。廓庵作は題と頌と図。序は慈遠作。
4.四牛図 雪庭禅師版・・図は不明。雪庭は廓庵と同時代で、碧巌録の円悟禅師の門下。
5.六牛図 自得禅師版・・序頌のみで図がない。普明版と廓庵版を取捨選択し纏めたもの。
6.十牛図 巨徹禅師版・・文章のみ。図は失伝。作者の来歴も不明。
7.中国牧馬図・・13図。道教。牛ではなく馬が題材。圓明老人作「上乗修身三要」に関係。
8.チベット牧象図・・シャル寺版、クンブム寺版、セラ寺版、ダルギエ寺版、テンラカン堂版。
9.インド・ラダックの牧象図・・スピトク寺版、リキル寺版。
10.日本牧牛図・・月坡禅師(徳川時代初期)の12図。