一般財団法人 野萩青少年育成財団
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禅の十牛図 考-37

2024-11-18 著者:小山一夫

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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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チベットでは牛の代わりに象を採用しているが、構造的には、黒象が段々と白象へ変化してゆくなど、普明版等の牧牛図と酷似している。こちらは一枚の図に全てが書き込まれているので、表現方法の面では、牧牛図とはやや趣が異なるが、内容的に精査すると多くの共通点がある。


中国の牧馬図は最初から最後まで白馬なので、雪庭版や巨徹版と似た設定になっている。


本章の冒頭で15種類の牧牛(象・馬)図をご紹介したが、廓庵版以外で、牛(象・馬)の色が黒色のまま推移するものは牧牛図にはひとつもなく、また牧象図や牧馬図を見ても皆無だ。つまりこれは、廓庵版だけに唯一見られる特徴だといっていい。廓庵版だけしか知らないと狭い見方しか出来ないが、各牧牛(象・馬)図を比較すると、動物の色をはじめ面白いことに気づく。


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