2024-12-16 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第一図 尋牛
序
従来不失、何用追尋
由背覚以成疎、在向塵而遂失
家山漸遠、岐路俄差
得失熾然、是非鋒起
従来失せず、何ぞ追(つい)尋(じん)を用いん
背(はい)覚(かく)に由(よ)って以(もっ)て疎(そ)と成り、向(こう)塵(じん)に在(あ)って遂(つい)に失す
家(か)山(ざん)漸(ようや)く遠く、岐(き)路(ろ)俄(にわか)に差(たが)う
得失熾(し)然(ねん)として、是非(ぜひ)鋒(ほう)起(き)す
頌
茫茫撥草去追尋
水闊山遙路更深
力尽神疲無処覓
但聞楓樹晩蝉吟
茫々(ぼうぼう)として草を撥(はら)い去って追尋す
水闊(ひろ)く山遙(はる)かにして路(みち)更に深し
力尽き神(しん)疲れて覓(もと)むるに処(ところ)無し
但(た)だ聞く楓(ふう)樹(じゅ)に晩(ばん)蝉(せん)の吟(ぎん)ずることを
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<脚注>
1.発菩提心・・菩提を求める心を発(おこ)し、修行の道へ入ることを決心すること。
2.衆生済度・・衆生(人々)を迷いの中から救済し、仏の悟りを得させること。
3.惟神・・神慮のまにまに。神道の基本的な人生観。
4.令義解・・834年から施行された養老令の官(かん)撰(せん)解説書。
5.首楞厳経・・首楞厳三昧経のこと。鳩(く)摩(ま)羅(ら)什(じゅう)訳。首楞厳三昧を説く。
6.安岡正篤・・陽明学者(1898-1983)。東洋古典の研究と人材育成に広く尽力する。著書多数。
7.行脚・・僧が修行のために托(たく)鉢(はつ)をしながら各地を旅すること
8.ジャータカ・・本生経。主として釈迦の前世話を説話的にまとめたもの。散文と韻文とで構成。