2025-01-26 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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<参考> 治意経の出入息観
原始仏典の「治意経」に特殊な出入息観が説かれている。
これは「四つの注意力の確立」(四念住)と出入息観を、そして七覚支と「四つの注意力の確立」を、それぞれ組み合わせたものだ。ここでは前者のみ簡単に解説する。
まず「出入息観の養成法」だが、これを修行すれば「四つの注意力の確立」が完成するという。
閑静なところで足を組み、姿勢を正して坐る。そして呼吸を意識化する。そして次に、
①長く息を吸いながら「私は長く息を吸っている」と知る。息を吐くときも同じ要領で行なう
②短く息を吸いながら「私は短く息を吸っている」と知る。息を吐くときも同じ要領で行なう
③全身を感じ取りながら呼吸をしようと練習する
④身体の活動を鎮めながら呼吸をしようと練習する
⑤喜びを感じながら呼吸をしようと練習する
⑥安楽を感じながら呼吸をしようと練習する
⑦心の活動を感じながら呼吸をしようと練習する
⑧心の活動を鎮めながら呼吸をしようと練習する
⑨心を感じ取りながら呼吸をしようと練習する
⑩心を喜ばせながら呼吸をしようと練習する
⑪心を集中させながら呼吸をしようと練習する
⑫心を解き放ちながら呼吸をしようと練習する
⑬無常を観察しながら呼吸をしようと練習する
⑭離欲を観察しながら呼吸をしようと練習する
⑮滅尽を観察しながら呼吸をしようと練習する
⑯放棄を観察しながら呼吸をしようと練習する。
このように呼吸と意識を連動させながら瞑想するわけだが、実際にやる場合は、他の経典の知識も必要なので簡単ではない。ここでは、原始仏教の時代の出入息観が、単に呼吸を数えるだけの簡単なものではなかったことだけ記しておきたい。