2025-02-01 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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さて具体的な方法だが、体温、血流、呼吸を内観し、最後に細胞の賦活(ふかつ)を行なう。練習は、仰向けでも坐っていてもどちらでも構わないが、慣れるまでは仰向けの方がいいだろう。
まず全身の血流を感じよう。とりあえず両手両足の指先がジンジンしてきたら良しとするが、できればより繊細に、心臓の鼓動や全身の血流を内観できるようになろう。次は体温だ。血流の内観がきちんとできれば、全身レベルで体温を感じるのも易しいはずだ。慣れてきたら、周囲の大気に体温が放散してゆくのも感じとれるようになるだろう。
そして仕上げは、細胞の賦活だ。これは足先から頭頂へ、そして頭頂から足先へMRIスキャン(断層撮影)のような内観を行なう。かならず足先から始まり足先で終わるように。頭頂で終わらせると、後で頭痛がするので要注意。大体、片道10秒くらいかけて行なうとよい。呼吸は自然に任せる。1週間くらい続ければ、大概の方は全身の細胞がジュワジュワと賦活してくるのがわかるだろう。細胞レベルで「生きていること」を実感して欲しい。
蛇足だが、臨済の語録から幾つか紹介したい。「即今目前聴法底の人を識取せよ」、「目前聴法底の人、火に入って焼けず、水に入って溺れず」。ここでの「人」とは仏性(真我)に他ならない。「識取」とは上手い表現だと思う。アートマンの持つ純粋観照の働きは、まさしく識(阿頼耶識or無垢識)と共にあるのだから。そして、後者はウパニシャッドを思い出させる。