2025-03-23 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第三 見牛
序
従声得入、見処逢源
六根門著著無差、動用中頭頭顕露
水中塩味、色裏膠青
貶上眉毛、但非他物
声より得入(とくにゅう)すれば、見処(けんじょ)源に逢う
六根(ろっこん)門 著々(じゃくじゃく)差(たが)うこと無し、動(どう)用(よう)の中頭々(ずず)顕(けん)露(ろ)す
水中の塩味、色(しき)裏(り)の膠(こう)青(せい)
眉毛(びもう)を貶上(さつじょう)すれば、是れ他物(たもつ)に非ず
頌
黄*枝上一声声日
暖風和岸柳青
只此更無廻避処
森森頭角画難成
黄(こう)*(おう)鶯枝上 一声声
日暖かに風おだやかにして岸柳青し
只此れ更に廻(かい)避(ひ)する処無し
森々たる頭(ず)角(かく) 画(えが)けども成り難し
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「離遊の運魂を招きて、身體の中府に鎭む」
ここでは「招く」という言葉が使われている。
辞書で調べるといろいろな意味があるが、適当と思われるものを幾つか選んでみよう。
「人を、手を振るなどの合図をして近くへ来させる」、「手まねく。用意をととのえて、人に来てもらう」、「ふさわしい状況をつくったり、地位を用意したりして、人に来てもらう」、「当然の結果として身に受ける」(大辞林)といったところだ。
どうだろう。ここに答えがあるじゃないか。
①合図をする、②用意を整える、③相応しい状況や場を用意する、
④当然の結果として身に受ける。そうだ、この順番通りでいい。
もっと具体的に言うならば、
①これから身体の中府に鎮まって欲しいという意志を持つ、
②意識を判然とさせた状態で放松・入静を行なう。
③座を作る(身体の中府あたりを虚の状態にする)
④当然の結果のように真我が自然に鎮まるのを待つ。
放松と入静については、Step-1の<参考>をご覧頂きたい。
③のところだが、これは良師の指導の元で少し練習が必要だ。③さえきちんとできれば、自動的に④が起こる。だが、一度鎮まった真我(仏性)を安定させるのは簡単ではない。それについては「得牛」のところで説明しよう。