一般財団法人 野萩青少年育成財団
記事一覧に戻る

禅の十牛図 考-181

2025-04-11 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
***********************************************

 

第3章 第四 得牛


序
久埋郊外、今日逢渠
由境勝以難追、恋芳叢而不已
頑心尚勇、野生猶存
欲得純和、必加鞭撻

久しく郊外に埋もれて今日渠(かれ)に逢う
境(きょう)、勝(すぐ)るに由(よ)って以て追い難し、芳(ほう)叢(そう)を恋(した)うて而も已(や)まず
頑(がん)心(しん)尚(なお)お勇み、野生猶(なお)存す
純(じゅん)和(な)を得んと欲せば必ず鞭(べん)撻(たつ)を加えよ

頌
竭尽精神獲得渠
心強力壮卒難除
有時纔到高原上
又入烟雲深処居

精神を竭(けつ)尽(じん)して渠を獲得す
心強く力壮(さか)んにして卒(にわか)に除き難し
有る時は纔(わず)かに高原の上(ほとり)に到り
又煙雲深き処に入って居(きょ)す
 

****************************

 

このアートマンをどうやって身体の中府に安定させるかだが、ジニャーナ・ヨーガでは下記のようにやや複雑な過程を踏み、無形の真我を、無形のスシュムナー管に、しかも無形の五気を使って鎮めることになる。


①    師の傍らに坐ったら、先ず放松・入静し、その後はただ無為の内に中空の竹を心掛ける
②    ①で同一化(ウパース)の準備が整ったら、空間の波立ちを観照しながら、その雰囲気に浸る
③    中空の竹が露柱と化す過程を観照し、露柱懐胎後、全身がその中に懐胎されるのを見守る
④    露柱内外の光輝系五気が充実してくるのに遵って、天地に突き抜けてゆくのを感じる
⑤    露柱が空間の中に安定し、肉体感覚がより希薄になってゆくのを見守る。
⑥    露柱の中心(身体の中府)に虚を作る(座を用意する)
⑦    虚の位置に真我が自然に鎮まるのを見守る
⑧    身体の中府に鎮まった真我を、光輝系五気で安定させる
⑨    光輝系五気で露柱と真我の双方をバランスよく安定させる


概ねこのような流れになるだろう。
 


元記事