一般財団法人 野萩青少年育成財団
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禅の十牛図 考-187

2025-04-17 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第四 得牛


序
久埋郊外、今日逢渠
由境勝以難追、恋芳叢而不已
頑心尚勇、野生猶存
欲得純和、必加鞭撻

久しく郊外に埋もれて今日渠(かれ)に逢う
境(きょう)、勝(すぐ)るに由(よ)って以て追い難し、芳(ほう)叢(そう)を恋(した)うて而も已(や)まず
頑(がん)心(しん)尚(なお)お勇み、野生猶(なお)存す
純(じゅん)和(な)を得んと欲せば必ず鞭(べん)撻(たつ)を加えよ

頌
竭尽精神獲得渠
心強力壮卒難除
有時纔到高原上
又入烟雲深処居

精神を竭(けつ)尽(じん)して渠を獲得す
心強く力壮(さか)んにして卒(にわか)に除き難し
有る時は纔(わず)かに高原の上(ほとり)に到り
又煙雲深き処に入って居(きょ)す
 

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<参考> 偏差について


白隠禅師も禅病でかなり苦労されたが、そのような障(さわ)りを中国では偏差と呼んでいる。天台小止観に出てくる「沈・浮・寛・急」なども坐禅、瞑想中の障りだが、「着意、着想、執着」も頭痛や脳の違和感などを引き起こし、坐禅の妨げとなる。着意とは過剰に意を集中すること、着想とは過剰に観想すること、執着は坐禅中に起きる現象を過剰に追いかけること。これらはひどくなると自律神経失調症や鬱病になりかねないので要注意。


また内気の運行が止まらずに、頭痛や発熱、悪寒などに苛まれることもある。逆に、外動が止まらず、身体が勝手に揺れ動く自発動も偏差として知られている。これは頭部や上半身が前後左右に揺れ動いたり、両手、両膝等がガタガタと震えたり、酷(ひど)くなると、坐ったままで跳ね回ったり、転げ回ったりする。このような場合は直ぐに修行をやめ、医師或いは中国医学系の先生に相談すべきだ。これ以外にも、偏った火候が引き起こす走火、幻聴や幻覚を見る入魔など、偏差も多種多様だ。中には自発動が良いことだと誤解している人もいるが、そのような誤った考えは早く捨てた方がいい。


偏差は一度なってしまうと中々治らない。その意味で、独習はあまり薦められない。道元も「端坐参禅を正門とせり」と言っているくらいだから、できることなら良師について、その傍らで正しく学ぶべきだろう。

<脚注>
1.密教ヨーガ・・ハタ・ヨーガ、クンダリーニ・ヨーガ等。クンダリーニとチャクラ理論に基づく。
2.顕教ヨーガ・・ラージャ・ヨーガ、ジニャーナ・ヨーガ等。ヨーガスートラやウパニシャッドに基づく。
 


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