2025-04-30 著者:小山一夫
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禅の十牛図について技術的な側面から解説します。
(「悟りに至る十牛図瞑想法」より)
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第3章 第五図 牧牛
序
前思纔起、後念相隨
由覚故以成眞、在迷故而為妄
不由境有、唯自心生
鼻索牢牽、不容擬議
前(ぜん)思(し)纔(わず)に起これば、後(ご)念(ねん)相(あい)随(したが)う。
覚(かく)に由(よ)るが故に以(もっ)て真となり、迷(めい)に在るが故に而(しか)も妄(もう)と為る
境(きょう)に由って有(う)なるにあらず、唯(た)だ心(しん)より生ず
鼻(び)索(さく)牢(つよ)く牽(ひ)いて擬議(ぎぎ)を容(い)れざれ
頌
鞭索時時不離身
恐伊縦歩入埃塵
相将牧得純和也
羈鎖無拘自逐人
鞭(べん)索(さく)時々(じじ)身を離れず
恐るらくは伊(かれ)が歩を縦(ほしいまま)にして埃(あい)塵(じん)に入らんことを
相(あい)将(ひき)いて牧得すれば純(じゅん)和(な)なり
羈(き)鎖(さ)拘(こう)すること無きも自ずから人を逐(お)う
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<参考> 真我の拠り所
最古層のウパニシャッドとして知られるブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッドハッドに、アートマンの拠り所について次のような記載がある。「アートマンは何を拠りどころとしているのか」という問いに対して、「プラーナを」と答えている。そしてプラーナから順に、アパーナ、ヴャーナ、ウダーナ、サマーナを各々拠りどころとして挙げている。つまりアートマンが最後に拠りどころとしているのは、サマーナというわけだ。
生気系の五気であれば、このサマーナは心臓から臍までのゾーンを担当している。心臓と臍の間に何があるだろうか?そう、身体の中府だ。だから真我は、身体の中府へと鎮まるのだ。俗に臍下丹田というが、これはその位置ではない。丁度、鳩尾の奥を中心とした辺りだ。