2025-09-07 著者:小山一夫
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ヨーガについて歴史的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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2.ヨーガの定義
ヨーガという言葉は、かなり古い時期からさまざまな文献に登場していますが、佐保田博士の著書によれば、次のようになります。(「ヨーガの宗教理念」P212)
① ターイティリーヤ・ウパニシャッド・・仏陀以前。
② ダートゥパタ・・紀元前4世紀頃。
③ ダンマパダ(法句経)・・紀元前370年以前。
まず①についてですが、博士は、
「いろいろな理由から推して、ヨーガは何か宗教的・精神的な心術または性格を表す語と解することができる。」と書かれています。
次に②では
「ヨーガにサマーディ(三昧、定、瞑想)という意味があることが指摘されている」
そして③は原始仏典のひとつですが、ここでも三昧や定という意味合いで使われているとのことです。
つまり、釈迦(紀元前463~383年、同560~480年等諸説)の時代、既にヨーガは何らかの行法を備えていたと推測できるわけですが、それは文献的にも裏付けられています。
釈迦と同時代に成立したと思われる「カタ・ウパニシャッド」に於いて、ヨーガは次のようにかなり明瞭な定義がなされています。
「五つの知覚器官(眼耳鼻舌身)が意(思考器官)とともに静止し、さらに覚(理性、高次の精神的な意識器官)も働かなくなった時、人はこれを至上の境地という。ところで、このように心の諸器官を固く抑止することを、人びとはヨーガと見なす」(「ヨーガの宗教理念」P213、6・10-11)
これはヨーガスートラ(紀元5世紀頃)の冒頭で語られる
「ヨーガとは心の作用を止滅することである」(1-2)
にそのまま通ずるわけですが、文献の成立時期を比べますと、ヨーガスートラはカタ・ウパニシャッドよりも数百年後世になるので、当然といえば当然だと思います。