2025-11-01 著者:小山一夫
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ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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2.密教と瑜伽
真言密教の根本経典は、「大日経」と「金剛頂経」ですが、これらは7~8世紀頃成立したものとされています。「大日経」は8世紀にインドから唐にやってきた善無畏によって「金剛頂経」は不空によって漢訳されました。
インドでは、密教は大乗仏教の最終形態として門外秘で伝授が行なわれ、その独特な世界観を表わす曼荼羅も多数描かれました。
密教といえばタントラを想起させますが、実は仏教タントラの起こりは、前出の経典の成立時期よりも遥かに古いのです。
この仏教タントラは前・中・後期の3区分に分かれ、主要経典としては、2世紀にその起源を求めることができます。
3世紀には龍樹によって空の理論が体系化されて中観派が起こり、5世紀には無着、世親の兄弟によって瑜伽唯識学派が生まれました。
6世紀後半になると、大乗経典の中にも密教経典が目立つようになりますが、そのベースは瑜伽唯識学派にあるといってもいいでしょう。
つまり、単なる形而上学的な机上論ではなく、瑜伽(ヨーガ)によって実際に体得しうる世界を理論的に整理し、その具体的な技術を宗教的な色彩を持たせながら体系化したわけです。
(但しこれらはすべて仏教の領域での話です)