一般財団法人 野萩青少年育成財団
記事一覧に戻る

タントラとヨーガ 考-61

2025-11-15 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
***********************************************

 

  

 

<コラム> 聖音について

ヨーガでは、ほとんどの流派で聖音オームを用います。

このオームを表記する際に、幾つかのパターンがありますが、代表的なものとしてはAUM、OMといったところでしょう。(バジアン師はONGを充てていましたが。)


ヨーガスートラではこの聖音は、「自在神を言葉であらわした」ものとして登場します。(1-27)このオームはヴェーダ時代から神聖な音つまり聖音として扱われてきましたが、中村元博士によれば次の通りです。


「聖音オーム(OM)は、もとは『然り』というほどの意味であったが、諸ウパニシャッドにおいてはブラフマンの象徴として神聖視されていた。」(「ヨーガとサーンキャの思想」P32)

その後この聖音はヨーガ行法に積極的に取り入れられ、遂には、「オームの観想はヨーガ行の中心的な要素」(「解説ヨーガスートラ」P62)となりました。

ヨーガスートラでは「ヨーガ行者は、この聖音を反復誦唱し、そしてこの音が表示する自在神を念想するがよい。」(1-28)と説きますが、これはヨーガ行の本命ではないとしても、行事ヨーガつまり日常の行事として行なうヨーガのひとつとして採用されたことで重要な役割を持つことになりました。


ちなみに行事ヨーガ(苦行、読誦、自在神への祈念)は、「その心理的修練に耐えられる心理的条件を作り出すためのもので、ヨーガの予備的段階に属している。」(2-1の解説より)とのことです。
 


元記事