2025-10-26 著者:小山一夫
原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
***********************************************
博士によると、ヨーガスートラの注釈家は
「神霊の誘惑をうけるのは、ヨーギーの四階級のうち下から第二の階級にあるヨーギー」であるとし(P143)、言いかえれば、生兵法は怪我の元だという意味でそれを戒めています。
3-51では、修行の途中でまだ適切な判断能力がないレベルだと、悪い方の神霊に騙されて道を反れる危険がある、と警告したいのでしょう。
これについては、博士も次のように指摘しています。
「ただし、かかる体験を得ても、それが霊格の高い神霊であるか、真正の神霊の示現であるかについては充分に吟味する必要がある。」(2-44の解説より)
ところがこの「吟味」ですが、ヨーガの世界ではそれこそ解脱レベルの最高度のサマディに到達しない限り正邪判定の能力はまず得られません。
そうなりますと、上級者以外には到底関係ない話となりますので、そのレベルに至っていない他の修行者に対しては、結局「神霊に会うことができる」(2-44)とか「神霊たちを見ることができる」(3-32)という程度に留めて「それ以上深入りしないようにしなさい」ということになります。文字通り、「触らぬ神に祟りなし」です。
ですから、もし「生きているグル」ならば、修行者の安全を考えて次のように語るわけです。