2025-12-16 著者:小山一夫
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ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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7.Body、Mind、Spirit
東洋文庫「ミリンダ王の問い」(平凡社)という本があります。
全3冊の長編ですが、副題に”インドとギリシャの対決”とある様に、内容的にも大変面白く、とても勉強になりました。勿論と言うべきか、翻訳は中村元博士。
インドに侵攻したギリシャの帝王メナンドロス(ミリンダ王)が、仏教僧ナーガセーナと教理について対決し、ついに仏教に帰依するという物語です。
インド的思惟がギリシャ的思惟と正面からぶつかり合い、バーリトゥールド的論争で決着をつけるというお話です。私は昭和48年、17歳の時にこの本を初めて手にしましたが、その時の感動は今でも忘れません。ここでの仏教は、皆さんがイメージするような仏教とは、かなり趣の異なるものです。いわゆる御利益型信仰や、葬式仏教とは違う、もっと哲学的な思想です。
ここでひとつご紹介しましょう。(第5章第5「輪廻の主体は転移しない」より)
「大王よ、たとえば、ある人がひとつの灯火から他の灯火に火を点ずる場合に、灯火がひとつの灯火から他の灯火へ転移するのですか?」
この類の話は第2章第1にも出てきますが、言い換えれば次のようなことです。
例えば、蝋燭の灯を用いて別の蝋燭に点火します。
最初の蝋燭の灯と2番目の蝋燭の灯は同じだろうか、違うだろうか、
という問いかけです。
これについてナーガセーナは、さらに次のような問いも投げ掛けています。
「大王よ、たとえば、ある人が船で大海に乗り出して、手の窪みで海水を汲んで、舌で味わったならば、その人は『これはガンジス川の水である。これはヤムナー川の水である。(中略) これはマヒー川の水である』ということを知るでしょうか?」(第7章第15「すぐれた心理現象の分析」より)