2026-01-14 著者:小山一夫
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ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
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通常、ムルバンドゥといえば、息を吐きながら、肛門、性器、臍の3ヵ所をほぼ同時に背骨に沿って引き上げますが、それは初心者用の基本的な練習方法です。実際に練習が進んできますと、ボディロックつまりバンドゥは、かなり複雑な方法に分岐されます。なぜなら本来の目的であるエネルギーと体液の制御という観点から、各チャクラ間のエネルギーの移動を正確に行なわなければならないからです。
具体的にいうと、
ムラダーラ・チャクラに対するエクササイズの直後には、そこで造り出したエネルギーを、スヴァディシュターナ・チャクラに向かって、段階的に誘導しながら移させなければなりません。そのため、膀胱を目標として、そこにきちんと熱塊を運ぶ為に、まず肛門を水平に強く引き締め、続けてしっかりと奥へ引き込み、さらに性器を軽く内側に引き込むことになります。この時には、臍は引き締めません。なぜならムラダーラのエネルギーが、スヴァディシュターナを通り越して、マニプーラ・チャクラまで流れてしまうからです。
もしも臍を引き込んでしまいますと、次に行なうスヴァディシュターナ・チャクラへのエクササイズによって、エネルギーを増幅させようという当初の目的が果たせなくなります。ですから、ここでのバンドゥは、その目標を膀胱に置く必要があり、それ故、臍などの腹部を操作してはならないのです。
このように正確にバンドゥがなされると、膀胱はとても強い熱を帯びてきます。その状態で、スヴァディシュターナへのエクササイズを行なうことによって、雪ダルマ式に、エネルギーを増幅させるわけです。ヨーガにおけるボディロックつまりバンドゥの目的は、あくまでもクンダリーニとチャクラの理論に基づくものであり、この様な精密な技術によって達成されるものなのです。ヨーガ技法によって引き起こされる生理的な反応は、常に明確な体感を伴うものであり、トレーニングの進捗を計る目安のひとつとなります。