2026-01-02 著者:小山一夫
原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
ヨーガとタントラについて技術的な側面から解説します。
(「ヨーガの極意」より)
***********************************************
ではこの質の違いですが、具体的にはどのようなものなのでしようか。
これについてリードビーター師は次のように説明しています。
「第一段階ではそれはイダー、つまりこの力の女性的な相に作用を及ぼして修行者の情動や感情のコントロールを容易にする。第二段階ではピンガラ、つまり力の男性的な相が強化され、精神のコントロールを容易にする。最後の第三段階に於いて中心エネルギーであるスシュムナーが目覚め、それによって純粋な霊的作用を上から受ける道がひらけるのである。ヨーガ行者が彼の肉体から自在に離れ、高次の存在領域に入ってもなお明晰な記憶として脳に止めることができるのは、このスシュムナー気道を流れる力による。」(P47)
実に的を得た明快な解説だと思います。
私の体験から言ってもまったく異論はありません。まさにその通りだと思います。
特に「純粋な霊的作用を上から受ける」という部分と「彼の肉体から自在に離れ、高次の存在領域に入って」というところは「虚と空」の体験をベースとしたとても深い世界です。
ヨーガにおける気道の制御はまさに、このスシュムナーがメインターゲットとなります。
これは「中空の竹」にも通じ、ヨーガからタントラに移行するもっとも重要な役割を担うものなのです。この「チャクラ」という本は、技術書としても高度ですが、この解説のような実体験に裏付けられたと想われる数々の鋭い指摘は、多くのヨーガ書の中でも傑出していると思います。