2026-03-07 著者:小山一夫
原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
昔書いた日記からいくつかアップします。
2002-8-26
気候と風土について。
先日NHKの高校生向けの化学の時間でとても興味深い番組があった。
密閉した透明なボックスの内部に水を入れたビーカーを入れ、気圧などの調整をする。
温度とは何かという主題の内容だったのだが、温度とはつまり分子の活動状況によって変化するというもの。気圧と沸点の関係は知られているが、そのビーカーの水が沸騰した所から一気に氷になる瞬間には驚いた。どのようなメカニズムなのかはここでは説明しないが、まさしく中国の先人が言う「陽が極まると陰となる」世界をこの眼で垣間見た思いだ。
ヨーガといえばインドのヒマラヤをイメージする人もいるだろう。私の浅い知識では、インドの南部と北部ではヨーガの技法が多少異なるようだ。イダとビンガラのところでも書いたけれど、ヨーガには目的別に多くの呼吸法がある。例えば体を温めるものもあれば冷やすものもある。健康だけを考えるならば、暑い気候のところなら身体を冷やし、寒い所なら温めた方が良さそうだ。
クンダリーニ・ヨーガはバジアン師によればインド北西部のパンジャブ州からヒマラヤにかけた辺りで発達したとの事。つまり気候的には南部よりも平均気温は低く、気圧も低い。その様なエリアであったからこそ火の呼吸のような激しい技法が発達したのかもしれない。ではそのままの技術と食事法などを日本にもってきてもよいのだろうか、という疑問をかって抱いたことがある。
まず食材は体質によって身体によい場合と悪い場合がある。例えば玄米で言えば、体を冷やす性質がある為に、熱代謝の弱い方であれば冷え性、下痢や脱力感等々を引き起こす。反対に体の熱代謝が過剰気味の人に対しては、体質を改善し、健康に向かわせるといった具合だ。
また、前述のように、気圧は様々な化学反応に影響する。果してそのままの技法を日本でやっていてよいのだろうか。当時は、いろいろ疑念というか疑問だらけだった。
結論から言えば、私はバジアン師の指導内容の中である程度の部分を変更せざるをえなかった。それは、個々のヨーガ技術等に問題があったからではなく、気候や風土そして民族性などの違いを加味して変更を加えたのだと理解して欲しい。(勿論日本国内でも、地域によって気候は様々。標高や平均気温、湿度等を考慮して微調整するのが望ましいと思う。)