2026-05-30 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
2003-3-10
許進忠老師
3月6日台北にて稀世の名著として知られる「築基参証」の著者・許進忠老師にお会することが出来た。
事前に連絡して自宅を訪ねたところ、急用で外出されたと奥様に言われ、その夜7時に中華仙学協会にて面会することになった。
当日は7時半から研修会が予定されているとの事だったので、とりあえず今回は御挨拶だけのつもりで30分前に伺ったのだが、結局1時間半にわたり御指導を受けた。お弟子さん達を1時間も待たせる事になりとても心苦しかったが、反面、現代最高の仙人の一人といわれる許進忠老師の特別な御好意に感激した次第。かれこれ27年間憧れつづけていた先生に会えただけで充分だったのに、色々な質問に懇切丁寧にお答え戴き本当に感謝にたえない思いだ。その上、10冊以上もの貴重な資料を戴き、次回からは遠慮なく自宅へとおっしゃって頂いた。
許進忠老師については我が国でも多くの文献で紹介されている。いい加減な自称仙人の多い中で数少ない本物として知られているが、実際にお会いすると大変存在感のある方でありながら、腰の低いとても親切なお人柄だった。
私が日本からわざわざ会いに来たという事で、何とはなしに日本の仙道関係の方々の話題になった。他人を批評するのはあまり好まないのでここでは書かないが、先生の率直な御意見・御感想を伺い、考えされられることも少なくなかった。いずれにしても最後は自分自身の問題なので、許進忠老師のお言葉を肝に銘じて精進したいと思う。
さて、仙道を究めた方とは何人かこれまでにもお会いしたが、皆さんとても強いエネルギーの持ち主だった。許進忠老師も彼らと同様で、対面してお話しているだけなのに自分の体内に様々な影響が起こるのを実感した。台湾には仕事で頻繁に行く機会があるので、今後も老師とは何度もお会いできることだろう。
ところで最近質問を受けたのだが、ヨーガを修得する上で、中国医学や道家の智識や行法が必要か否かという点について説明したい。最初に結論を言うなら、私は絶対に勉強すべきだと思っている。いや、むしろそれなくしてヨーガを究めるのは難しいとすら思うくらいだ。それを説明する意図もあって、先般からタントリック・ヨーガの連載を始めたのだが、いずれ皆さんにも御理解頂ける事と思う。
中国系には中国系の良さがあり、インド系にはインド系の良さがある。私は両者ともに東洋の英知だという視点から、共通点と相違点を整理しつつ、体系的に理解する道を選択した。故に、私はヨーガの技法を中国的に理解したり、ヨーガに無い道家の技法をも積極的に取り入れている。かっての3HOのメニューを基本としつつも、それにとらわれず新たな体系を構築する方向で取組んでいる。また、道家の技法に酷似したヨーガ技法で呼吸法が異なる場合、ケースバイケースだが、ヨーガよりも中国のテクニックを採用することが多い。私は今後も基本的にその方針を変えるつもりはないが、生涯勉強だと思いつつ柔軟に対応してゆきたいと考えている。