一般財団法人 野萩青少年育成財団
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中国医学 考―2

2026-07-25 著者:小山一夫

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昔書いた日記からいくつかアップします。

 

 

しかしながら、養生医学については、中国医学は西洋医学に明らかに優っていると断言できる。
後述するが中国医学の素晴らしさは、その特殊な思想的背景によって裏付けられた「人間に対する考え方」にあると思う。 歴史を溯っても、紀元前3世紀の秦漢時代には既に中国では養生医学が学問的に体系化されており、治療医学と養生医学の間には、完全な補完関係があった。現在の西洋医学をみると養生知識は断片的であり、全く体系化されていない。しかも2200年前の中国のレベルにすら至っていないといえる。

中国医学がその基礎において陰陽理論を有している為に、えてして非科学的な印象を与えているが、実際には哲学的な意味での「認識の方法」と「論理の根拠」の相違に起因するものである。


「認識の方法」について言えば、西洋医学は「演繹的解釈」を採用し、中国医学は「経験的観察」の立場を採っている。「論理の根拠」については、西洋医学は「科学的本質論」をとり、中国医学は「類型的現象論」を採用している。また、学問における「定義方法」として、昔から西洋は「概念定義」を主とし、中国は「操作定義」を採用してきた。これらは共に科学的なアプローチとして評価できるが、ギリシャ精神のベースとも言える「合理性」の部分で西洋医学はより科学的であるという印象を与えている。


しかし、中国医学もその論理的合理性において、けっして西洋医学に劣ってはいない。
 


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