2026-08-06 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
第4期 明・清時代
第4期は1520年から1880年迄の期間である。
西洋医学が中国医学を追い抜いたのは明清時代であったが、皮肉にもこの時代は中国医学にとっても医学史上第2番目の飛躍的な発展を遂げた時期であった。この時代の注目すべき理論は「温病理論」である。
社会的な特記事項として忘れてはならないのが、1741年から1851年までの110年間における急激な人口増加現象である。約一億四千万人から四億三千万人へと凡そ3倍に増加したこの劇的な中国の人口増加率は世界史を通じても他に例をみない。
原因としては、確かにこの時期は内戦もなかったし、経済環境が良くなり衣食が行き渡っていたことなどもその理由には違いないが、それに加えるに医学の急速な発展もまた忘れてはならない要因である。それ程に「温病理論」の確立(1746年葉天士により完成)以前と以後の治療効果のひらきは大きいといえる。しかしながらこの急激な人口増加現象に食料生産が追いつかず、又相次ぐ天災によって農業を始めとする各産業が打撃を受けたことから中国の国力は衰退傾向に入ってしまった。