2026-08-16 著者:小山一夫
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昔書いた日記からいくつかアップします。
(3) 中国医学の今後の課題
現在西洋医学は生物学、物理学、化学等の周囲学問の発達による恩恵によって日進月歩の勢いで進歩しているが、西洋医学で治すことが出来ずに中国医学で治せる病気が少なくない事実をまず認識する必要がある。
確かに前述したように治療効果から検証した場合、圧倒的に西洋医学に軍配が上がることは明白であるが、そもそも病気を治すということの定義が西洋と中国では異なっている。
西洋医学は病因除去の為に往々にして生体にも打撃を与え、薬禍の問題を招くことが多い。つまり投薬の副作用が新たな病気を引き起こすことも少なくない。何故ならば、病因除去を目的とした人工合成薬物は生体にとっても異質なものであり、往々にして治療犠牲を伴う。また当然の事ながら、自然治癒力と病巣修復力に対して必ずしも良い効果をもたらさない。
治療効果と治療犠牲の比較という観点から中国医学の方が西洋医学よりも優れていると考えその存在価値を認める人も多いが、実際にはそれだけが優位点の全てではない。
中国医学は病因が不明の場合でも又、病因が除去不可能な場合でも時として有効な治療法を提案することが出来るが、その理由は病因除去を当初の治療目的としていないからである。
その背景として、中国医学の治療手段並びに医療思想における特殊性が挙げられる。つまり病因除去を検証基準とする西洋医学に対して中国医学は症状解消と病巣修復を目的としているのだ。