一般財団法人 野萩青少年育成財団
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中国医学 考―32

2026-08-24 著者:小山一夫

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昔書いた日記からいくつかアップします。

 

 

中国医学は基本的に体質の改善、つまり偏向の是正を説いている為に、肥満に対してもカロリー理論的な減食を勧めてはいない。一般的な肥満の原因を中国医学的にいえば、実虚条件での「実」の偏り、燥湿条件での「湿」の偏りが原因となり、熱寒条件は肥満の原因としては余り考慮する必要はない。


反対に痩せすぎの条件としては、「虚」と「燥」の偏りが挙げられる。


治療の主眼は其々の条件についての偏向の是正である為、カロリー計算を必要としない。
カロリー理論に基く減食法は、中国医学的なアプローチよりも結果を早く出す事が出来るが、往々にして体調を崩したり、心理的なストレスも大きい。又、かなり無理をする為か途中で挫折し、リバウンドの為に当初よりも太ったりするケースも少なくない。


中国医学的なアプローチでは、無理な減食を勧めない為にストレスもなく、「証」に合わせた食餌法によって自然に少しづつ減量してゆく方法を採る。中国医学では、方剤、針灸、導引、気功等を必要に応じて組み合わせ、一ヶ月間に体重の5%から10%のペースで減量する事になる。


その間に肥満以外の問題点も改善できるようにプログラムが組まれる。人間の肉体をトータルに見る事で自覚症状の有無に係わらず、体質の改善をとおして健康を追求するのが中国医学の基本的な考え方である。
 


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