2026-09-03 著者:小山一夫
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昔書いた原稿からいくつかアップします。(「アスリートバイブル」より)
2.必要な筋肉の充実
筋肉の質という要素も重要な意味を持つ。筋肉は質的に次の3種類に分けられるが、競技によってその理想的割合は異なる。(混在型としてのハイブリッドタイプもある)
① 遅筋Ⅰ型
② 速筋Ⅱa型 ( 遅筋Ⅰ型と速筋Ⅱx型の中間の収縮速度 )
③ 速筋Ⅱx型 ( 遅筋Ⅰ型に比べて収縮速度が10倍速い )
速筋線維は無酸素的代謝に向き、遅筋線維は有酸素的代謝に向いていると言われている。故に、遅筋線維は持久力が要求される種目に役立ち、速筋線維は短距離走や重量挙げなどの瞬発系の種目に役立つ。
トレーニングをやる場合には、種目と競技内容によってどのような身体能力が求められるかをまず研究されたい。努力が無駄になるどころか、成績アップの妨げになる場合があるという事を知るべきである。だから肉体改造を考える場合、まず最初に正しい理論に裏付けられた目的別の設計図が必要になるのだ。
例えば陸上競技では、一定距離を走る速さを競うという基本的な共通点があっても、長距離か短距離かというルールの違いだけで、求められる能力とそれを実現する肉体はかなり異なっている。短距離走者は上記①②③の割合が、凡そ1:2.5:2.5の割合が望ましいし、マラソンランナーであれば、4.5:1:0くらいの割合だという。だから外見的にも全く体形が違う。
故に、適切な基本設計図のない肉体改造など愚の骨頂だといっていい。同種の競技ですらこれほど違うのだから、異種なら尚更だろう。