2026-10-01 著者:小山一夫
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昔書いた原稿からいくつかアップします。(「アスリートバイブル」より)
○ Long Deep Breath
Long Deep Breathはクンダリーニ・ヨーガでしばしば使われる呼吸法のひとつだが、ここでどのような効果があるのか列挙してみよう。
1) 心身をリラックスさせ、明晰さと頭脳の冷静さをもたらし、直感力を養う。
2) 不安感と恐怖感を抑え、情緒と身体のヒーリングに役立つ。
3) 強度のストレス状況下でも、緊張を解きほぐし落ち着いた正確な判断ができるようにする。
4) 体のPH(酸/アルカリ度)を調整する。
5) 神経系統を強靭化し、過去のトラウマに対する心理的反応を緩和する。
6) 血液、粘膜、肺胞を清浄化し、蓄積した有害物、老廃物を除去する。
7) 自身の電磁場を活性化し自己防衛能力を高める。
正しくない呼吸はストレスやそれに付随した各種の病気に罹りやすくする。病気のおよそ80%はストレスに起因すると言われているが、それによって内分泌と自律神経のバランスを崩すことが更なるストレスを誘発する。体のストレスに対する生理的な反応は、肉体的なものでも心理的なものでも、消化器官を虚血状態にすると共に、心臓と脳へ血液を集中させ、心拍数と呼吸の速度を速める。上胸での急ピッチの浅い呼吸は、緊張感と脆弱な神経を持った体を作り、それが病気の遠因となって体のシステムを損なう。
Long Deep Breathの実践は難しいことではない。両手の指先でお腹に触れながら腹式呼吸の要領で息を吸い込むと、腹部がゆっくりと膨らんでゆくのがわかるだろう。そして、息を吐き出す時は、胸を締め付けるのではなくて、お腹を引っ込めるようにする。
この正しい腹式呼吸の方法を学ぶために、まず、腹部をリラックスさせて息を吸い込むことから始めてみよう。腹部の弛緩は横隔膜を自然に引きおろす。それによって肺の空洞に真空を作り、空気は自動的に肺に流れ込み、肺の最下部から空気が充満してゆく。息を吐き出す時、横隔膜は上方へと動くが、それによって肺の空洞に圧力がかかり、肺胞内の空気は自動的に吐き出される。
このときの内観としては、当初肺全体の拡大と収縮を観察するが、その時に胸骨を意識しすぎるのはよくない。なぜなら第二段階として、肺から外側に内観を向けるのではなく、肺を構成する肺胞をターゲットとして内観することになるからだ。
Long Deep Breathはこのようなプロセスによって前述の効能を発揮させるが、出来れば意識的に行うのではなく自然な呼吸として身につけることが望ましい。