私達の代々の祖先達は、此の気の合はない結婚、因縁の結婚を代々続けた様です。
昔は媒酌結婚や政略結婚がありました。所謂「親がきめた」どふしても親の云ふ通り嫁に行け、嫁にしろ‼︎と強ひました。これは因縁に依る決定で決して宿命的なものではなかつた。
今の自由時代(決して自由ではないが)の良いところは、結婚に当事者の自由選択が許されて来た事です。
宿命的な結婚が多くなる事を喜びます。
然しこれは昔の私達の親達が苦しんだことが、社会風潮の底流になつてこそ、今の自由選択が行はれる様になつたので、決して、これは若い者達の新しい要求ではないのであります。
永い間、宿命の説明の為、いろいろの例を引きましたが、宿命とは、結婚にかぎらず、仕事、事業 技芸の事にも通じます。結婚でも気が合ふ宿命的な正しいものがある様に、仕事にもその因縁に依らずに宿命的なものがある筈なのです。
それを掴んだら本当に自分らしい生き方が出来るのです。人の因縁を羨む必要はないのです。それは何でせふか、性命なの問題なのです。
