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「炬」おしゃべり  『性命』と云ふこと 14

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2024-09-15

 

 では、性命とはこの様に親にも似ず兄弟とも似ず教育躾習慣にも関係しない自分獨自のものだと云ふなら、どうして出来たものでせうか?
 

 氷山があるとします。氷は水より輕るいものですから、全重量の三分の一程は水の上に出てゐます。其の上に雪が降る、上の方が重くなって、グルリと氷山全体の形が囲転して、別の形のところが出ます。今度は陽が照る氷がとけます、又、グルリと氷山が転囲します、重心は何処にあるのでせう、それを中心にして動いてゐるのでありませんか。


 人間も氷山の様に、甲の生活をしてゐる時にAの生活感情を持ち、乙の生活環境の時にはBの生活感情を示し、丙の生活になると、Cの生活感情を示す。
 

 その変って行く姿の中心があり、変へて行く中心があり、それが有ってこそ、その人らしい奌もあるのです、


 近代的に云ふと、潜在意識と云はれ、心理学はそれを問題とし、それを非科学的に云はれる「相学」がいろいろの方法を考へ出して、ヤレ人相、手相と云ひます、
 

 私は、この「重心」、潜在意識的なものを「性命」と謂ふんです。
 

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