丗娘が三人揃ってやって来た。娘なんだろう。其の他のことは、俺は知らぬ。兎に角、人妻ではない。三人とも娘さ。例に依って、婚期が遅れたと云ふ。看てくれと云ふ、鑑定して上げる、
さて、これから、俺の長広告だ。
あのね、貴女達だって、過去に全然緣談が無かった訳ではないでせう。どんなヘチヤな女でも、割れ鍋にもどぢ蓋のたとえ。必ずあったのさ。三人とも綺麗な人で緣が遅れたなんて、撰り好みしたんでせう。デパートなら、月曜日以外は何時でも開いて居るが、人生はそうじやないんだ、何事にも潮時と言ふのがあってね、
貴女達もぐすぐすすると、満足な二号にも三号にもなれやしない。今流行の、其の時バッタリの零号かな。二号には、二号になる格と云ふものがあるのさ。
先日、新聞の隨筆欄に一筆出てゐた。隨分立派な人らしい。「私はもう事業をヤリ遂げた様な気もしたし、一つ世の中の為とも思って、結婚紹介を初めたら、ウンと申し込みがあった。
皆、三十以上の娘ばかり、なる程、結婚難とは知って居たが、三十娘があまり多いので処々方々の友人達に、これは社会的に重大問題だ、何とかよい方法が無いかと相談したら、曰く、だから、俺は六号まで持って居るさと言う返事。此の娘達にも必ず過去で其の状態の如何にせよ、結婚の話の一つやニつはあったに相違ない。それを、ヤレ、大学を出てゐない、サラリーが二万円ではね!!背が低くいからイヤッ!!それでぐづついたのに相違ない、大体結婚は、七十%の冒險と三十%の愛情さ、」と言って居た。
