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「俺はこう思う」 男ってネ-7

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2025-05-08

 

毎日、ウルサイポケットを調べられると、外で泥あそびしても、知らぬ振りして帰って来る様になったら大変ですよ。
それより、一生けんめい旦那様をよろめかしなさい、但し家で、その為には、貴女も主婦のベール、子の母としてのベール、家計簿のベール、を脱ぎなさい。旦那様にも会社のベール、仕事のベール、お家の主人としてのベール、生活責任者のベールを脱がせなさい。


芸者さんは、其の奌上手なものだ、


社長さん社長さんが何時のまにかサーさんになる、サーさんサーさんと巧妙に社長のベールを尊敬し乍ら脱がせる、それを脱いだら、只の野郎だ。地位、名譽、家のことまで脱せて終う、そして、此処は大丈夫よ、と言うんだ、芸者の方でも、私は商賣気じやないのと、さっと芸者のベールを脱いでみせる、だから、よろめいて終う、簡單さ、(それだのに、家庭では、ベールを脱がせない。)でも、芸者はいつもでも女でゐてくれるか、だめだ、生きる為に、又そのベールを著るし、男も又、ベールを著て、旦那様となって家に帰って行く。


五日の桃と云う小説がある、十年も前に開いたラジオ小説である。


京都のある料亭でおかみと、その妹が話してゐる。幾年か前に行方不明になった姉の夫の姿を、今日京都の駅で見かけた人があると云う事で話し合ってゐるのだ。


丁度その頃、その姉の夫たる男は、裏長屋の貧しい一間で老人とお話をして居る。
 

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