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「片片草」 「無用の長物」晏氏春秋より-1

著者:若月佑孔 / 元ブログ投稿日:2025-07-10

 

昔、斉の景公が大臣の晏子に「お前の処に高糺と云う者が居ると云うではないか、俺も逢ってみたいが、連れて来ないか」で、晏子は答へた。「土地を貪ぼって戰ひを好んで王となっても永續きしませんし、祿や俸給を求めるものは、只それだけで、主人の行ひを正し、立派にする者ではないのであります。

 

私は高糺の人柄を見込んで兄弟の様に親しんでみましたが、まだ私の行動をアレコレと制肘し是正してくれません、どうも只の「祿仕の臣」であった様です。その様な者を大君の前に連れて来ても何の役に立ちますまい」と云った。

 

それから暫くの後に高糺は晏子の処から追ひ出された。高糺は晏子に向って、「何か私の悪るいところが有ったのでせうか。御気持にそむかぬ様にのみ心掛けて勤めた心算です。失敗の無い様に努力致しましたのに、三年目に斯く追ひ出されます。何故なのか心得たく思ひます」と云うと、「俺の家には、三つの規定がある。この一つにもお前はあてはまって居ないではないか、」「それでは、その三つの規定とは何であるか知りたいと思ひます」

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