「貧窮の相あるとも、己より貧窮を知りて、眞に貧窮の如く、廉食を以て食を嚴重にさだむるときは、自らその貧窮をまぬかれ、相応の金銀を得るなりこれを「自福」と云う。」
「また、貧を悲しみ、いろいろと表を飾り怱ちに福を得んと欲するは、ことさらに徳を損じて、自ら尚お貧窮となるなり」『水野南北 相法修身錄』
貧乏したら、貧乏らしく暮しなさい。
成功したら、成功したらしく暮しなさい。
これが関連推進の秘訣である。貧をしたら貧乏らしく、自ら、その境遇になり切って、それらしく生活することなのです。
事業の運転方式を間違へて失敗した。直ちに素直にその失敗を認めて、対策を講じてこそ、その事業は正態に回服もするだろうに、その失敗を隠して、無理にヤセ我慢して虚勢を張って、表面を飾って何とか仕様と小細工するから、どう仕様もなくなって終う。
貧乏も事業の不調も決して恥ではない。人生の消長の上の一現象であり、上昇下降の相なのである。
生れ乍ら、金も握って来た者もないし、高位高官の家に生れたからと云っても、きたない生活方式をやって、人に賤められる者もある、貧と云うことは、決して不幸のことではない、貧を不幸と思うことから、不幸が発生する。
